新雪は踏み固めてはいけない

イグルー・作り方技術
12月11日、シーズン初イグルーです。

こんにちは、イグルスキー米山です。

前回のイグルー作りで、何年も挑戦してきた人でもにいわれてみるまで案外気が付かなかったという点に気が付きました。思い込みというのは結構強いものです。

12月12日の穂高連峰標高2220mです。上層部10cm間近に降った新雪です。丁寧にどけます。

新雪は踏み固めない。どかします。

テント設営の習慣などから、まずはじめにイグルー作るんだし、ラッセルしてきた深いふわふわ雪を踏み固めなくちゃ、と思いませんか?踏み固めなくて良いのです。脇にどけてしまいましょう。山行行動中のイグルー設営は急いでいます。踏んで固まるには多少時間がかかりますが、どけたほうが早いのです。

テントと違って、ふわふわ雪の基準が違いますから、どける層はそんなに厚くありません。救って、手からこぼれ落ちる柔らかさの分だけなので10センチとかそんなところです。これは降り積もってから1日も経っていない分です。

切りやすく、運びやすく、くっつきやすい密度

イグルーブロックで使う雪質は、「救ってこぼれ落ちさえしなければOK」です。テントを張るにはちょっと柔らかくて沈むような雪でも、ブロックになればOKです。雪は積もった後自分の重さで沈み、たぶん数日で程よい硬さに変わっていきます。そのぐらいの固まり具合が、イグルー用ブロックには最適なのです。切りやすく、運びやすく、くっつきやすい、工作に適した締まり具合です。新雪をどけた下の1mくらいが、これから掘り出すブロック供給地兼生活スペースになります。ゴチゴチに踏み固めた雪をわざわざ作る必要はまったくありません。

どけたあとの層にノコギリ入れてブロック切り。ギコギコしなくても、カステラ着るみたいにストンと刃を入れます。そのほうが切れ目も繋がります。

先週の雪に加え、今晩はいよいよクリスマスのトドメの雪が降りますね。今シーズンも着実に山の上ではイグルーの雪が積もっていきます。楽しみですね。

きょうはここまで、またね。

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