三つの道具を選ぶ

テクニカルな話
私の道具です。黒い柄がゴムタロー、木の柄が同じシルキー社のノコ、スコップは30年くらい前のブラックダイアモンド製です。
↑私の道具です。黒い柄がゴムタロー、木の柄が同じシルキー社のノコ、スコップは30年くらい前のブラックダイアモンド製です。

イグルー作りに欠かせないノコとスコップとあると便利な防寒テムレス

雪崩レスキューのため、スコップは個人装備ですでに持っていると思います。イグルー作りにはあと、薄っぺらいノコギリ、これだけです。テントの代わりの重量としては、かなり軽いものですね。私は冬も夏も、ノコギリが一番頼もしい装備です。これさえあればテントとストーブの代わりになります。ノコギリを持って山に行く人は多くないかも知れませんが、ノコを使わなければきれいなブロックは取れず、イグルーも作れません。

ノコギリ

ノコのオススメはずばり、上の写真にあるシルキー社のゴム太郎30センチ以上(刃渡り)です。ノコの長さはすなわちブロックの大きさの限界を決めるので、この長さは譲れません。もう少し長くても良いくらいです。木製ではなくゴムの柄が画期的だったのでこの名前がついているようです。

ゴム太郎 荒目 GOMTARO | 世界一の切れ味を目指して 鋸メーカー シルキー(silky) ユーエム工業 | のこぎり ノコギリ 高枝 万能 両刃
世界に誇る切れ味『シルキー』鋸 メーカーのユーエム工業

換え刃だけでも売っていて、柄にテープだけまく人も居ますが、柄は立派なゴムグリップを付けたほうが仕事が捗ります。硬い雪ブロックも切るし、立ち枯れタンネを切って焚き火もするので、私の山登りでは大活躍します。

講習参加者が持ってきたいろいろなノコギリ。柄が黒い上のノコはG3のもので柄の形が使いづらい。柄が赤と緑のノコはホームセンターの剪定用。小指が利いて楽に力が入る。

もうひとつ大事なのが柄の形です。カーブして、握った時に小指がぐっと引っかかり力が入る形のものが良いです。ゴム太郎など、林業用、剪定用のものは、ちゃんとそのあたりが現場で支持されている形なのですが、登山用のものなどで、パッキング重視のせいか、柄がまっすぐだったり、棒状だったりのものがあります。ブロックをいくつも切り出すので、春先など雪が硬いと、しょぼいグリップだと握力を使い腕が疲れます。ヤクザが小指詰めると、ドスが使えなくなるんですね。

また、柄の長さは片手で持って小指までの短さのものが適しています。狭い場所で取り回すためです。林業用の、刃が40センチ、柄が30センチのような両手用の物は、刃が長いのは良いのですが、柄が長くて引っかかります。

ステンレスの刃も錆びると切れ味が落ちるので、帰宅したらすぐ鞘から抜いて、よく乾かし、機械油を塗っておきます。

 

スコップ

イグルー用の最適スコップはなるべく平べったくて、両側に反り返りがあまりついていないものです。ブロックを取り出す時にノコの切れ目に差し込んでパコッと出すだけの役割なので。だいたい何でも大丈夫です。スコップの柄は、写真のような短さが最適です。深い穴の中の狭い場所で取り回すので、長すぎる柄は邪魔になります。短くできるなら最短でセットしましょう。

防寒テムレス

テムレスにハトメを開け、ビレー用ゴム紐をつける。肘カバーも縫い付けた。ゴム紐の付け根は手首がいい。吊るした時二つ折りになり、穴が上を向かず降雪が入らないから。

もうみんな使っていますね。2013年くらいから登山愛好家のあいだで徐々に広がりました。お値段がうれしい現場価格で、手が蒸れない完全防水、しかもボア入りで温かい。氷点下13℃くらいまでなら行動中でも使っています。イグルーづくりは雪を持ち運ぶ作業なので、とても適しています。濡れないし、冷たくない。おまけにストーブにかけた熱い鍋をつかんでも溶けないし(ただし焚き火にかけた鍋は駄目でした、高温なんですね)、熱湯の中の茹でたパスタをテムレスで手掴みしてみんなの皿に盛り分けるという荒業も熱くないです。でも雨の日に手首のところを上着の袖の内側に入れておかないと、雨だれが中に入り濡れます。そうなるとなかなか乾きません。全部ひっくり返して懐に入れて眠らないと。濡れたテムレスが凍ると危険です。毛の手袋に換えましょう。

ゴム紐をつけて腕からビレーできるようにしておくと、脱いでも風に飛ばされず便利です。私は手首から雪が入らないように肘までカバーを縫い付けて自作しています。

 

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