外からブロックを取るなら斜面上側から

イグルー・作り方技術
かるかた雪はオレンジ色です。供給地への通路は細めにしておきましょう。30センチくらいかな。梁で苦労するので。

こんにちは、イグルスキー米山です。

イグルー作りの後半戦、3段目以後に、屋根材に使う細長いブロックのために、かるかた雪層を内部の側面の下の方から掘り出しますね。この「かるかた鉱脈」が乏しいとき、なかなか屋根材が供給できず、かるかた層を求めて、奥へ奥へ進むか、思い切って外に供給地を得るか判断します。

梁はブロック確保後に

一人で全部作る場合で外からブロックを運び込むなら、出入り口の上の梁は遅くまで塞がないほうが出入りがラクです。十分な長ボソ材を確保して、母屋の中に運び込んでから梁を渡しましょう。梁を掛けないと、なかなか屋根が塞がらないです。

供給地との出入り口は斜面上側に

それから、傾斜面なら供給地は斜面の上側に作ったほうがブロックを運ぶのが楽なので、出入り口は上側に作ります。イグルーの出入り口はどうせ塞ぐので風向きや景色は関係ありません。必要があれば、もうひとつ入り口を作るのも自由です。

斜面上側に出入り口を作る理由はもう一つあります。かるかた層は深いところにあるので、斜面上側に供給地を作ったほうが、下の「鉱脈」に手が届きやすいのです(上の図オレンジ色)。

ブロックの下に「そこそこの質の雪層」が30cmくらいあり、その下にかるかた雪層があったので、ずんずん掘り進めているところです。こんなに大きいイグルーですが、外に出なくても、ここから全部細長いブロックを供給しました。あんまり奥へ行くと上を歩いて踏み抜く事故もあるので、スキーなどを刺して入らないようにしておきます。

雪捨ては外ではなく床に踏み込む

本当は、イグルー円内だけから良いブロックが全部切り出せれば、同時に中も広くなって最速で完成するのですが、内部のかるかた層が乏しいときや、二人以上居て、外からどんどんブロックが供給される場合は中の拡張工事が改めて必要になります。そんなとき、雪を捨てるのに、上側が出入り口だと捨てづらくて困りますね。横を広げて生じたクズクズの雪は、私は床に敷き詰めて踏んでしまいます。その後も人が入ってくれば、床の雪は良い感じに沈んでしまうので。以前は斜面下側にトンネルを掘って(外からも掘ってもらって)出入り口を作り、そこから雪捨てなどもしましたが、どんどん短時間で済ますズボラ式に進化してきました。

斜面上側に大穴の供給地ができます。ここも屋根つけてトイレにすればいいですね。その際はもう少し梁を低くしておかないといけません。

供給地はトイレにする手も

供給地は深い穴ができますから、こちらも屋根をつけて塞いでトイレにする手もあります。その予定ならあまり大きく広げないようにします。斜面上側に向いているので、壁部分はもう不要で、いきなり屋根材で結構です。その場合は斜面下側に出入り口を作って置くのが良いです。入り口は、一段目ブロックを並べる時一個分だけ開けて、2段めのときにその上に梁を掛けます。そっち方向への下の裾広げはできません。出入り口なので構造が弱くなると壊れる危険があるので。トイレとの出入り口は縦長の穴になってしまうと中が見えてしまうので、屋根材を確保した後、梁を渡すときは低めに設定しましょう。

きょうはここまで、またね!

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