教え1・大きく長いブロック

イグルー・作り方技術

まずは、いちばん大切なことを。

なるべく大きくて長細い、角の決まったブロックをバンバン切り出すこと。 これに尽きます。 講習会をやるようになって見てみると、 うまく行かない人の大体の傾向はブロックが小さいです。 刃渡り30センチのノコギリなので、30cm×30cm×50cmくらいの 大きなものを足元から丁寧に切り出して、周りに積んでいくのです。

そしてまともなブロックを取り出すには、 角まできっちりノコで切れ目を入れることが大切です。 両サイド、後ろ壁、下底と。 奥の角のところは念入りに。 スコップを入れたらコトリと動くのが、良いブロックです。 無理やりスコップをこじるようだと、奥の切れ目が不十分で、 取れたとしてもブロックが欠けます。それから 切れ目を少し外開きに入れないと、 切れているのに引っかかって出てこないというケースも よくあります。そのときは外開きのノコ目を入れ直します。

なぜ丁寧に切るかというと、そうしないと大きいのが取れないからです。ブロックはとにかく大きく面が平らなほうが、早く安定して作るのに有利です。

 

架空の話、巨大ブロックが取れればイグルーはすぐできる。 ブロック寸法とドーム直径の関係は数字が近いほど必要なブロックの数が少なくて済む。

でも作れるブロックの大きさは決まっています。
もしも1m×1m×1.5m以上みたいな妄想ブロックが取れれば、 6つも積み上げればイグルーができますね。でもノコとスコップだけではそれは無理です。人が手足で扱える最大サイズが 30cm×30cm×50cmサイズなのです。これなら30cmの壁の厚みが十分だから二段目を内側に寄せやすいし、長さも十分あるからコーナーに橋掛けして屋根を塞ぎ易いわけです。コロコロした立方体、サイコロみたいなブロックは、橋掛けに向かず落ちやすいので、一段目にしか使えません。

「かるかた雪」とは、軽くて硬いイグルーに 理想の雪。 少し掘ると下の方にあります。

大まかな段取りは

◎一段目(紫と水色)は土台。厚み30センチのでかいやつを長辺4つ、短辺3つの長方形に並べます。直径1.5mくらいに丸く並べてもいいよ。

◎二段目(水色)は一段目と同じ大きさのブロックを乗せます。このとき壁の厚みを利用してぐっと内側にせり出して積みます。 これだけでもう外観の壁の高さの半分60cmです。

◎三段目(橙色)はもう重いブロックでは安定しないので、20cm×20cm×50cmくらいの細長くて重くないブロックを 切って、コーナーに乗せて橋掛けして屋根を塞いで行きます。穴だらけでもいいからまずは屋根を作り、 隙間をあとから軽いブロック載せて塞ぎます。ブロックは足元から切り出し、三段下まで掘れば十分です。一段目の雪質は日射や風の影響が強くて硬すぎたり、重すぎたり、脆すぎたりして、挫折しそうになるけど、下に行くほどよいブロック、つまり硬すぎず、重すぎず、脆くない雪になります。諦めずに進めましょう。

長いブロックはコーナーに箸を置くように、 橋をかけるようにして屋根ができます。2段目にして、攻めてます。

きょうはここまで。

話も穴だらけだけど、まずは骨格だけ話しました。またね。

 

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