こんにちは、イグルスキー米山です。
きょうはそのそもイグルーは円形マストなのかという話です。
見かけはドームなんだから始めから丸く掘って積む
イグルーのみかけは半球ドームです。なぜドームかといえば、構造上一番屋根が作りやすいから。だんだん壁が真ん中に寄って行って、最後に穴が狭くなるから屋根が閉じるわけです。壁は傾けなければならないので、倒れることとの戦いです。真っ直ぐな壁は倒れやすいけど弧を描いた壁は倒れにくい。だからドームなのです。
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丸く積んで、足元も丸く掘り下げて作っています。当たり前の発想です。2005.2@オロフレ山
自然な発想で疑いもなくずっと雪の上に円を描いてブロックを掘り始め、円筒の竪穴の周りに丸くブロックを積んでいました。
でも居住スペースは四角形だ
最近になって気がついたのですが、人の居住スペースはシカクの方が住みやすい。部屋だって四角いしテントだって底部はシカクじゃないか。自然界には存在しない直線が、人間にとっては快適な住空間なんだ、ちょっと寂しいけど。
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今年のモデルはシカクの寝床。ブロックもバンバン切れるよ。
それにブロックだって円筒形の竪穴から一辺が弧になったブロックを取るより、四角い豆腐型や長い板状を切り出すほうが、工作には適している。こうして最近は円筒の居住スペースではなく、四角い部屋の上に丸くドームを作るように変わって来ました。
話を聞けばあったりまえなんだけど、30年も先入観に囚われていました。まだまだイグルーは進化しますぞ。
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シカクい穴の上にマルいドームを乗せれば良い。天井部分なので、これでいいのだ。
将来は立方体のイグルーもやってみよう
最近あみだしたトレンチ切り出し法を使えば、天井に浴槽のフタみたいなブロックをかけて三葉虫の腹状の屋根に作ることも可能です。わざわざエッジを効かせた四角い壁を建てちゃって。
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左、ヘルヴェチア・ヒュッテ。右、松本城天守のつもり。大好きな建物ふたつ。
もっと悪ノリすれば、ヘルヴェチアヒュッテ風のイグルーも作れるかも知れないぞ!
いや、五層の松本城天守も作れるかも・・・。もうそなると札幌雪まつりですね。
きょうはここまで。またね。
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