山スキー団シーハイルはこの時期毎週滑っている
広大な栂池は、シラビソやコメツガ茂る樹林の中に良い無人境があり、よいイグルー場所があります。今週末は山スキー愛好団シーハイルの面々がイグルー村を建設しました。
積雪十分、上部に温暖期の氷層あり、その下部狙う
深さは2〜3m、雪質は上から、新雪20cm、先週の雨の氷+ザラメ層20cmほど、その下はしまってやや重いブロック向きの層がありました。一番浅い層は「使えれば使う」くらいの気持ちで軽くイナすつもりだったけれど案外一段目としては使えてしまいました。
そのザラメ層の下の締り雪層を本命に、積み上げ二段目からいきなり長いブロックを取って行きました。雪面下の構成は、ダメ層、良い層、良い層の三段です。その三段だけでほぼ屋根が塞がってしまい、側面から三角柱取りをする必要もなく、40分でできてしまいました。結局、屋根ができちゃった後も壁三方向を拡げ、床下ももう一層ブロックを切り出して室内を広げる必要がありました。こういうときは大きく作り始めてもよいのですが、やはりなれるまでは小さく作り始めるというのは基本です。時間も短時間で済むし。
イグルスキーの40分デモ製作のあと、人数が11人なので、中央部に集会所を作ってその周りに放射状に地下トンネルでたくさんつなげて行き来しようという感じで一人一軒ずつ作りました。イグルスキーがその横にもう一個大きめの集会所(十字路)イグルーを作って2つのイグルーの周りに9個の計画で、宅地造成スタート。
みな雪なれしているし、ノコスコの扱いもすぐ飲み込んでうまい。特にアドヴァイス不要なので、イグルスキーは二軒目を作ることが出来ました。
出来上がってみると、中央の十字路イグルー2つでは11人は入りきれず、一つせいぜい3〜4人まで。3箇所くらいで夜の集会になったようです。でもトンネルでつながっているので一番遠いところからも酒やツマミやチョコが回って来たりしました。基本全て個室なので、行き止まり部屋の人などは、ベッドに戻ってスヤスヤも自由です。イグルー間のトンネルは、プライバシーと便宜性と崩落未遂のバランスで大きさを決めます。まあ何度もやるとわかります。
初日の午後は無風快晴で白馬連山がタンネの垣間に見える朗らかな日だったので、外に掘りごたつトレンチを作って、山スキーの論題で飲酒会もしました。もう、4月の雰囲気です。
今回は以前にもイグルー講習をしたメンバーもいて、手応えを確かにしてくれたかな。初めての人も、モグラ帝国に感激してもらいました。
山スキー愛好家は、人一倍雪に親しんできたけれど、こんな別の雪の世界があると驚き喜んでもらい、イグルスキーは満足です。雪はパウダーだけじゃないし、ラッセル苦の重いやつだけじゃない。雪崩のデブリだけでもない。積んで潜ってごろごろ快適に過ごす雪もありますよ。雪は自由。
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