こんにちは!イグルスキー米山です。
今回はささいなことですが、気になる人には気になる話で
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上のブロックの水が落ちる所に下のブロックがあると、雫は空中に落ちない。
暖かい季節にありがちなトラブル、天井からのポタポタ雫の対策です。
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雨だれ箇所点検
イグルーの中は暖かいので、春先でなくとも、ストーブをつけて炊事を始めれば、天井の出っ張りから雫が垂れてきます。仕上がったときに中に入ったら、荷を解く前にまずは天井のブロックの、水の垂れそうな出っ張りをノコで落としておきます。徹底的にやらなくてもいいのですが、目立つところをノコでうまく整形しましょう。溜まった水が行き場をなくして落ちないよう、壁を伝って流れるようなラインに整えます。何度かやって慣れてください(図解)。まあ、テントの結露よりはよっぽどマシかな!
天井の空気穴も重要
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ポタポタ、キタ〜
イグルー天井の上の方に暖気が貯まるとポタポタの来る傾向が強いので、適度に空気穴を残しておきます。ただし、風雪の激しいときは、ここから雪が吹き込むので寝る前には塞いだほうが良いです(昨日の記事)。春先、4月以降の暖かい季節は、あちこちポタポタになり、応急的に鍋なんか置いたりして、昔の雨漏り住宅みたいになることも。
ポタポタポイントは水を吸って柔らかいうちに整形します。翌朝まで放置したりすると、そこが凍ってノコでの整形が更に難しくなります。
当然、厳冬期でスキマ風がちょっとあるような作りのときは、一切ポタポタはありません。ポタポタを取るか、吹き込みを取るか。まあどちらも大したことじゃない、というくらいの開き直りが一番強いです。
しかし、運悪くポタポタが顔の上に落ちる位置だったりすると一晩中眠れないので、早めに削ることをおすすめします。尻の下が水たまりになったこともありました。
初めて作った厳冬期イグルーで知ったポタポタ
厳冬期のペテガリ岳山頂に強固すぎるイグルーを建設した話、以前書きましたが、
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スキマ吹き込みを防ぎたかったのと、低気圧が怖くて、壁を二重に積み(つまり厚さ60cmくらい?)全く外気と遮断したイグルーを作りました。その夜みんなの熱気と炊事の熱で、天井からポタポタが続き、メンバーの一人が夜中に唸り声を上げて天井を削り始めました。
その後手抜きの穴だらけイグルーが多いせいか、毎回ポタポタというわけではありません。
きょうはここまで。またね。
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