高校生に雪山登山を
というのがイグルスキーの願いです。危ないとかなんとか言わずに、やればできるんで。大人になってからやる人も多いけど、なるべく早く始めたほうがいいです。とくにイグルー。どこでもできるし、絶対死なないから。雪国の高校生は、全員やったほうがいいです。
松本深志高校でのイグルー講習は三回目です。
イグルスキーの母校です。40年くらい前に通っていました。その頃は高校生が一人で冬山に登っても、先生には「気をつけてね」と言われるだけでした。社会もいろいろ変わってしまったけれど、まあ、ひとまずイグルーからはじめて見ましょう。深志の山岳部は2017年、創立以来100年経ちました。
今回も1989雪崩遭難の追悼を
でも、過去にどんな事故があったかを知って雪山に行くべきでしょう。何が間違いだったかを知らなくては。自分で判断できるように。
山岳部顧問の西牧さんとイグルスキーの高校時代の同級生だった酒井耕さん(当時高校教師一年目)は、この地蔵の頭の尾根の向かいの谷の中で、高校山岳部顧問教員が対象の雪山訓練の研修中に雪崩遭難死しました。新雪急斜面に数人踏み込んで起きた人為的な雪崩です。1995年、主催者と講師の責任を問う判決が出ました。それまでとは違う画期になりました。それまで山での事故に訴訟はほとんどなく、理由の追求も責任もあいまいでした。あいまいならば危ないことも起こりやすくなります。
西牧さんは、山岳部の顧問になってからずっと、親友の酒井さんの事故現場の前で、高校生たちに事故のことを話しています。今年はコロナで三年ぶりの現場訪問でした。
イグルー続々完成
生徒+先生13人、みなイグルスキーの話をよく理解して実践してくれました。早い人は1時間以内でした。特大のブロックで特大のイグルーを作りきった特大の生徒もいました。みな、何かを掴んでもらえたと思います。次回はぜひ、一泊しましょう。共同イグルーもよし、一人部屋に戻ってもよし。
過去の高校生イグルー講習記録です。
きょうはここまで、またね。
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