みなさんこんにちは、イグルスキー米山です。
先日紹介した、銀杏峰でイグルー初挑戦の彷徨倶楽部のNさんと、講習後佐渡山で初挑戦のカモの会のお二人から再びイグルー報告がありました。進展ぶりを紹介します。
時間短縮、半分で完成
Nさんは、琵琶湖畔比良の権現山で。前回の半分、1時間50分で完成とのことです。快進撃ですね。今回はイグルスキーの助言を受けて「いい加減に積んで」時間短縮に成功したそうです。ひどいアドバイスもあったものですよね。山のイグルーは人目を気にせず、いい加減に積みましょう。
でも、ある深さで氷の層にあたって、うまくブロックが切れなくなったそうです。そうなんです。イグルーづくりの醍醐味というか、奥深さは、作る季節、山域、標高によって、雪の質はいろいろ変わるのです。今回の権現山は標高1000m。雪の多い今年は例外的にイグルーができているのかもしれません。少ない年なら、うまく行かないこともあるでしょう。これは何年もやってみるとわかってきます。でもまあ、そのときは、ストックやスキーを梁にして、ブロックを乗っけて凌いでください。
壮大な琵琶湖と夜景を見下ろす、素晴らしいイグルーですね。テントではどうかと思うような奇抜なところでも自由に泊まれるのがイグルーの良いところです。
入り口塞いでヌクヌク泊
カモの会の二人は、上越の日白山です。前回は入り口にザックを置いた程度で寝たら、寒くてかなわなかったとのことで、そういえば講習で入り口の塞ぎ方を教えず失礼しました。今回はブロックでぴしっと締めた所、内外の気温差で成功を実感したとのことで良かったです。時間も2時間弱と、かなり短縮になったとのこと。順調です。
新雪フワフワ雪が厚い所は避ける
それでも時間がかかった要因の一つが新雪の積雪を90センチもどけた下の層からブロック可能な雪が出たとのことでした。新雪はどけたほうが良いのですが、その場所の選定はどうでしょうか。
風が強すぎれば地面が出ていてイグルーは作れないけれど、吹き溜まりが多すぎればフワフワ雪を除雪するのに時間がかかります。手頃に風が通って、雪庇のようにこんもりしている上なんかで私はよく作ります。風が柔らかい雪を飛ばしてかつ、風がいい具合に古い雪を固めてくれているからです。厳しい稜線にいくほどイグルーは簡単にできるというのは、そんな場所が多いからです。今度作るときは、そんなことも考えていると良いかもしれません。
本当に見渡す限りフワフワ雪90センチの場所だったら、どかすより、踏んで固めるのも手かもしれません。 私も最初期の頃は、テントの整地みたいに踏んで固めていました。時間はかかりますがいずれ固まります。即席固めでも、一段目のラフなブロックならなんとか使えて、その下は良い雪になって行きますから。どっちが早いかな〜。大抵は新雪の薄い場所を嗅ぎ分けます。
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