イグルー・秘密の屋根ふさぎ法

イグルー・作り方技術
これは屋根、難しいパターン。五竜岳地蔵の頭2015.3大町高校+松本深志高校山岳部のイグルー講習で

グーテンベルクのブロック編集というのにしたら、ブログの編集の勝手が代わり、レイアウトがガタガタですが、もう公開します。忙しいんです。徐々になおします。誰か教えて〜!

コロコロのブロックだとなかなか屋根が作れず、壁がどんどん高くなっていってしまいます。2017.3@野伏ヶ岳でのイグルー講習会
イグルー作りの関門はやはり屋根を塞ぐところです。ブロック切りが未熟だったり、雪が難しかったりすると、小さくてころころしたブロックしかとれず、これでは縦の壁はなんとか載せられても屋根までは作れません。どんどん積み上げて、手が届かなくなるサイロができてしまいます。
左・タンネの枝やストックを梁にして→右・コロコロのブロックも何故か落ちないです。

それでも屋根を作って泊まりたい場合、ストックやスキーなどを「橋かけ」すると、驚くほど楽にブロックが乗り、落ちてきません。ストックやスキーは寝ているときは使わないし、翌朝にはブロックが固まっていて、ストックやスキーだけすんなりと抜いたりできます。これは不思議。

細長いブロックがどうしても十分に取れず、最期はタンネの枝に助けてもらう。@安房峠近く2015.2
足りなければノコで木の枝をいただいてきて、同じように橋掛けすれば良いです。樹林限界以上でピッケルしかない場合は、2本を互い違いにして二か所でシャフトを縛れば、まあまあ長い梁をつくれます。8人用連結イグルーひょうたん型を作るとき、真ん中の梁にする長くて丈夫なブロックがうまく取れず、この手を使ったことがあります。ただ、あまり長かったり力がかかったりする部分にストックを使うと、重さでたわみが出来てしまうこともあるので、ストックが苦しんでいないか、よく見てやってください。
ひょうたん型2つのイグルーのつなぎ目は立派な梁がほしいけど、このときはできなかったのでピッケル二本を縛って梁にした。2017.2@大日岳イグルー講習
弘前大学山岳部と津軽半島の山でイグルー山行をしたとき、初心者が多くてスキートラブルが多く、初日にイグルー適地の標高まで達する前に日が暮れてしまいました。ろくなブロックが取れないところで8人の宿を作るため、最後はこの手を使いました。大ピンチ!と思ってもなんとか切り抜ける。リーダーはいつもニコニコ。新人にまで不安を与えなくてもなんとかなります。
8人で3連イグルー。日が暮れても屋根ができず、泣きたくなる。でも枝に助けてもらう。2012.1@津軽半島四ツ滝山。
そういうわけなので、イグルーを試したい方は、保険にテントなど決して持たず、ノコとスコップだけで雪山に向かってください。

きょうはここまで。またね。
これは屋根、難しいパターン。バンザイしてます。@五竜岳地蔵の頭。2015.3大町高校+松本深志高校山岳部のイグルー講習で。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました