週末、飛行機で札幌へ行き、北海道海外登山研究会の講演講師をしました。
「海外登山TV番組の30年」という題と「イグルスキー式イグルー」の紹介、二本立てです。「海外」のほうは、イグルスキーも10年ご無沙汰の上に初めての演題なので、ちょっと緊張しましたが、聞きに来てくれた人の半分以上が、イグルーに挑戦したことがあるとのことで、後半のイグルー講演もかなり突っ込んで聞いてもらいました。ありがとうございました。2時間→40分に腕を磨きましょう。
ペルーアンデス、細い雪稜のイグルー
イグルスキーのあと、この一年の道内登山家の海外登山の発表会もあり、北大山岳部若手OB・成田啓&竹中源弥さんの、ペルーアンデス、タウイラフ南西壁登攀の飯抜きアタックの息を飲む発表を聞きました。山頂近くの細い雪稜にイグルー作って泊まったんですよね。そもそも「お座りビバーク」しかできない覚悟の急傾斜ルートだからテント無しで行っていますし。テントのスペースが無くても、イグルーなら作れること、あるのです。イグルスキーも以前利尻南稜で幅1.5mの雪稜で三人イグルー作りました。
メシは持たずとも、ノコとスコップ
でもメシほとんど持たないのに、ノコギリとスコップは持っていったのが偉いです。イグルー愛好家の鏡です。セマーい雪稜にイグルーは作れても、イグルー込みの画角でかっこいい写真が撮れる数歩後ろには下がる場所なしだったのでしょう、写真はイグルー半分ですが、タウイラフでイグルーを作ったのは人類初でしょう。成田さんは日高山脈でもテントフリーでイグルー山行を続けています。今月のうちにまたペルーアンデス・ビルカノータへ。夏にはパキスタン・ヒンドゥーラジへの山行を計画しています。また人類初のイグルーをぶっ建ててもらいたいです。
懇親会では北海道内の若手、年配の登山愛好家のみなさんとたくさん話ができました。久しぶりに会う顔もたくさん。来シーズンは北海道でもイグルー講習の嵐をおこしたいですね。
きょうはここまで、またね。
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