積雪170 cm、標高2000mイグルーです
昨年夏から早々にオファーを頂いていた滋賀労山の15人に講習しました。暖冬少雪でシーズン縮小かと心配ですが、ようやく満足の積雪になりました。イグルーは50センチで作れるけど、講習会となるとビギナーだからたっぷりあったほうがいいのです。スキー場終点から10分以内のシラビソ林の向こうで実施しました。
今回のリーダー、信森さんは、以前このブログでも紹介したイグルー好きです。琵琶湖沿岸山脈で何度か自作していましたが、今回は強い意欲で講習会を企画してくれました。自力で研究に励んだ人なので今回は大いに飛躍したとのことでした。うれしいです。
接近イグルー村は歩行に注意
4〜5人単位で、トンネルで繋げ、晩飯など一緒にしたらどうかと思い、割と至近距離にイグルーを建造したので、なんだかアルベロベッロの円錐屋根村みたいな雰囲気になってきました。翌日は雪を載せ、更にメルヘンな景観に。
しかし、イグルーが近くて参加者が多いと、壁際の踏み抜き事故も多発し、イグルスキーの初めのイグルーもなにかのはずみで瓦解。日暮れ前に急いでもう一つ作り直す羽目になりました。
製作アドバイスで多かったのは
●ブロックが小さすぎる。40センチ以下は全部捨ててください。
●中へ中へと寄せてください。天守閣になってしまう。
●トレンチで丁寧に切り出してください、ノコの切れ目入れる前に周辺のお掃除を徹底してください。
●ノコを使うとき、大きなブロックを移動するときはへその前で力をだしてください。
●ハの字で切って、コトコト動いたら手を差し入れてブロックを転がして出す。スコップで無理矢理出さないでください。
●ノコやスコップを床や壁に無造作に刺さないでください。
などです。それぞれ、過去の記事で詳しく書いていますが、また次回から改めて書こうと思います。イグルー作りの要点は、「いかに大きくて長いブロックを切り出すか」これだけなのです。
アドバイスが至らなくて悔やまれたのは
●いつもデモで作って、屋根まで完成したら各自製作に入ってもらうので、中の広げ方などまで見せられない。屋根が落ちるのが怖くて、加減が分からず広げが不十分だと、狭い空間で寝ざるを得ない。座って寝た人もいて、申し訳無かった。
●隙間を塞ぐのに抜かりがあると、夜中に雪が吹き込む。もうすこし最後に念を押しておくべきだった。
などです。
今回は聴覚障害のある3人と手話通訳さんが来てくれて、とても熱心にやってくれました。聞こえる人でも伝えるのが難しいこともあるハの字などもよく理解してくれてとてもうれしかったです。完成したときの嬉しい顔がとても良かったです。
ああ、松本に移住したいなあ、という人もいました。来ちゃってくださいよ。
イグルーで気ままに、常識に縛られない山行計画を作りたいという人もいました。それこそイグルーの持つ可能性の核になる部分だとイグルスキーも思います。
↑山の会オフトレイルによる記録です。
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