イグルー最大の弱点は、気温が高いと屋根が落ちることです。
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夜中に崩落。記念撮影。
ありましたよ、実際に。夜中にしとしと雨が降ってきて、屋根がどんどん低くなってきて。こんな雪山でマジかよ〜。雨だれも増えてきて、2時頃ドスンと落ちました。予兆ムンムンだったから、「ああ、落ちたか」という感じで、寝袋から出て靴履いて、パッキングしてツエルトかぶってお茶沸かして飲んで、明るくなったら出発しました。寒くないから、死ぬほどのことはありません。
3月中旬の白神山地です。3月でも気温が高くてこんな事あるのです。眠る前に、小物を整理整頓しておきましょう。記録参照↓
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翌日は崩落を恐れて、半分雪洞、入り口面を広くブロックで塞ぐ方式に。屋根は落ちなかったけど夜中の吹込みがすごかった。失敗!
屋根を作ったあとで気温が0℃以上になるようなら、
屋根は作らないほうが賢明です。私は夏も冬もタープを愛用していて、こういう季節は床下2段から壁を2段ブロックを積んで、高さが30cm×4になったら、スキーやストックを梁にして、足りなければそこいらの枝を渡して、その上からタープをかけると、雨にも強い良いテン場ができます。タープの紐はピッケルなどで固定。足りない分は小枝にくるくる巻いて雪の下10センチくらいに埋めて踏み固めます。これからの季節はこれです。通気性もよく、ドームテントより広くて快適ですよ。こういうときはツエルトよりも張りやすいです。
2016年4月、安房峠〜乗鞍岳縦走の記録です。↓
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ブロックは重くて、もう真上に壁積みして、タープをかけます。
タープは夏も主力です。
テントフリーつながりの話なので夏のタープもひとこと。タープは、雨の日もその下で焚き火ができるのがたいへん便利です。雨や泳ぎで濡れた体が焚き火でパリパリに乾いて、ザーザーやまない夜でも快眠です。出発するのが嫌になります。雨の日、タープの下で焚き火をして二度寝するなんて、最高の贅沢ですね。
私のタープは6畳間くらいの正方形です。4人余裕で泊まれます。20年くらい前、登山用品店で作ってもらいました。四隅にハトメ、その中間にもハトメ、3mくらいの細引きを6本つけてあります。「テントフリー」なので、夏もこれです。重さ500g。たたむとトマトジュースのPETボトルくらい。
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黒部川中ノ谷。真ん中に棒を一本立てると広い
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高く張って、炎はほどほどに。
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タープ下の焚き火で濡れた体がパリッパリに乾く。
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